2007年11月08日
現代の職業病
この問題解決方法はどこにあるのでしょうか。
昔は劣悪な労働環境や、不十分な健康被害への対策に起因する多数の職業病が存在した。
日本では古くは重金属によるものが多く、奈良や鎌倉の大仏建立時には大仏の装飾に動員された金箔職人に、当時の金箔技法に利用されていた水銀アマルガムによる中毒が多発した事を疑わせる記録が残されている。また、精錬に従事する人には水銀や銅などによる中毒にかかる者が少なからず存在した。江戸時代には歌舞伎役者が化粧に用いる顔料の鉛白によって鉛中毒となり、天覧歌舞伎の演技中に、足が震えて止まらなくなった事件が社会問題となった。
19世紀の後半に、重工業が盛んになり始めると金属精錬や金属溶融作業に従事する者の熱中症、金属ヒューム熱等の吸い込みによる悪寒が見られるようになった。 また、20世紀の前半には、騒音などによる職業性難聴、ダイナマイト製造従事者に見られる狭心症、化学関連製造従事者による有機化合物による皮膚や骨などの溶解やがんが見られるようになり、20世紀の後半には、新しい重金属中毒、機械器具などによる振動障害など、技術の進歩や新しい職種が増加するにしたがって新しい職業病が次々と発見されるようになった。 最近ではアスベスト作業に従事者に見られるじん肺(塵肺)が記憶に新しい。
労働災害と職業病
職業病を本人に明確な過失がない限り、雇用者に責任があるものとして、現在は労働基準法などでその予防と労働環境の維持が事業者に義務づけられている現代にも、トンネルや鉱山で掘削を行なっていた者に塵肺が発生し補償を求め大規模な訴訟が起こったり、林業従事者のチェーンソーによる白蝋病などがあり、最近では手話通訳者に起こる頸肩腕症がある。労働上の疾病や障害は労働災害の一部であり、雇用者によって加入される労働者災害補償保険により補償の対象とされるが、例えばサラリーマンのうつ病による自殺が労働災害にあたるかどうかは、しばしば司法に判断を委ねられる複雑な問題である。
最近ではタクシー運転手が長時間タクシーの運転席に座り続けた後、事務所へ歩いていった際に心不全で死亡した事例で、エコノミークラス症候群と同様の症状で死亡したとして労災認定が成されたケースもあり、現在でも就労環境によって発病したとして係争中の裁判は多い。
なお、糖尿病は力士の職業病と呼ばれているほか、編集者の過剰な喫煙や、キーパンチャーやプログラマの腱鞘炎や近視なども職業病と表現されているものの、これらは職種に直接関係したものではなく、個々の作業環境の問題や、不摂生に因るものである。これらは狭義の職業病には含まれないと思われる。
引用『ウィキペディア(Wikipedia)』
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